カフェ文化もその一つだと思います。18世紀の中ごろ、当時の女帝マリア・テレジアはカフェの営業に理解を示し店を開くことを許しました。そして彼女もコーヒーを楽しんだそうです。カフェに女性が入れるようになったのも、女帝の影響が大きかったのではないでしょうか。 コールマルクト(キャベツ市場の意)通り界隈には老舗の高級モードの店や洒落た宝石店が軒を連ねていましたが、最近はパリと同じくルイヴィトンやシャネルが進出してきました。しかしウイーンの最もエレガントな通りのひとつには変わりありません。 王宮のミヒャエル門からすぐのところにある“ザッハー・トルテ”で有名な高級洋菓子店デーメルは、第一次世界大戦までは王室御用達の店で、創業は1888年。店の前にはハプスブルク家の双頭の鷲の紋章が麗々しく飾られています。皇帝フランツ・ヨーゼフや皇妃エリザベートもよく公務の間を縫ってコーヒーやケーキを楽しみに来たといわれ、皇帝の肖像画のかかる「皇帝の部屋」も残っています。また、マホガニー材と大きな鏡を配したビーダーマイヤー様式の店内でいただくデーメル特製のコーヒーとケーキは、ハプスブルク時代の貴族の舘を彷彿とさせるムードとあわせもって素晴らしい雰囲気でした。 この店のもう一つの特徴は、見た目も素敵でとっても美味しいランチのあること。ウイーン食通お勧めのカフェの一つです。 DEMEL 1, Kohlmarkt 14, Wien 営業時間:10:00am〜6:00pm 年中無休
by pon031t
| 2006-01-25 21:56
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by pon031t
フォトグラファー
南川三治郎.com Profile1945 三重県生まれ 、1966 東京写真大学卒業、大宅壮一東京マスコミ塾・第一期出塾 1969~70 フランス・パリ在住、ヨーロッパ各国を取材旅行、1970 帰国、フリーランス・フォトグラファーとして現在に至る 最新の出版物 ■『欧州ガラス紀行』新刊です! ボクの友達 長友啓典さん 日々@好日 狩野知代さん GLAUBELL 生越由美さん 生越由美 ヴェルサイユ宮殿の購入ページ 以前の記事
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